【終了】「新編 太陽の鉛筆」展+「Reflection-反射する感性・内省する眼」展

沖縄写真タイフーン<北から南から>

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2016年8月16日(火)~21日(日)、10:00~19:00(最終日は16:00まで)、入場無料

会場:那覇市民ギャラリー展示室2&1・3

 

新編 太陽の鉛筆展

 

 1975年に刊行された東松照明写真集『太陽の鉛筆』は、東松照明の「モノクロからカラーへ」という作家性の転換点であると同時に、日本写真史においても重要な作品です。

 東松は「基地沖縄」を撮影する目的で1969年に初めて来沖します。そこで東松は、基地にカメラを向けながらも、アメリカニゼーションに侵されていない沖縄の人々の生活する姿を目にします。そのことに衝撃を受け、1971年には沖縄本島に居を構え、そのまま施政権返還を沖縄で迎えた東松は、宮古島へと移り住み、離島を巡り、東南アジアへと向かっていきました。そして1975年『太陽の鉛筆』を刊行します。

 2015年、長く廃版となっていた『太陽の鉛筆』が、1975年以降に撮影した写真を新たに加え、「太陽の鉛筆1975」と「太陽の鉛筆2015」の2冊組の写真集『<新編>太陽の鉛筆』として復刊されました。

 『<新編>太陽の鉛筆』は、「1975年に刊行された『太陽の鉛筆』の完全な復刻版」とは少し異なります。それは、新たな写真が追加されているから、ということだけではありません。東松は写真の持つ情報量を最大限に引き出すため、中間の諧調や微妙な色合いを意識した、極めて繊細なプリント表現に取り組んでいました。そのこだわりは、プリント環境をデジタル化し、自身の事務所でプリントを手掛けるようになって以降、さらに先鋭化していきます。『<新編>太陽の鉛筆』には、こうした1975年から40年間ちかい時間の中で醸成されていった東松の写真哲学に基づき、リプリントされた作品が収められています。

 本展では、『<新編>太陽の鉛筆』の「太陽の鉛筆1975」から選んだ60点を展示します。40年の時を経て、今、『<新編>太陽の鉛筆』が表出する世界をぜひご覧ください。

 

 

 

 

Reflection -反射する感性・内省する眼

 

助成:公益財団法人沖縄県文化振興会 文化活動支援助成

 

 写真家・東松照明は、2009年~2011年まで、沖縄で3年にわたり「東松照明デジタル写真ワークショップ」を開催し、10代、20代の写真を志す若者たちを指導しました。最後のワークショップから5年、本展は、そのワークショップの修了生から、現在も写真を撮り続け、近年注目を集めるようになった作家たちに焦点をあてたものです。

 「Reflection」には「反射」と「内省」という意味があります。同じワークショップ修了生でも、5人の作品はテーマも視点も表現もそれぞれ全く異なります。1年間のワークショップ期間終了後も、5人の作家たちは常に写真や自身と向き合い、自己の表現を磨き続けてきました。その表現は、バラバラな個性が「今」、自身が見つめる世界をどのようにとらえ、反射したのか、それぞれの世界をお楽しみください。

 

作家プロフィール(掲載50音順)

石川竜一(いしかわ・りゅういち)

1984年沖縄県生まれ。2006年沖縄国際大学科社会文化学科卒業。沖縄県在住。

2011年、東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄3期生

2015年、第40回木村伊兵衛写真賞、日本写真協会新人賞を受賞。

近年の個展に「絶景のポリフォニー」(銀座ニコンサロン、東京、2014)、「zkop」(アツコバルー、東京、2014)、「okinawan portraits」(The Third Gallery Aya、大阪、2015)、「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一展」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2016)、「CAMP」(WAG gallery、東京、2016)、「CAMP & OKINAWA」(Have A nice GALLERY、台北、2016)、グループ展に「ドバイ・フォト」(ドバイ デザイン ディストリクト、ドバイ、2016)、「六本木クロッシング2016展 僕の身体、あなたの声」(森美術館、東京、2016)等。

主な写真集として、『okinawan portraits 2010~2012』(赤々舎、2014)、『絶景のポリフォニー』(赤々舎、2014)、『adrenamix』(赤々舎、2015)、『CAMP』(SLANT、2016)がある。

 

 

伊波リンダ(いは・りんだ)

1979年  沖縄県うるま市出身。

2009年、東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄1期生。

個展に、「 I am」(沖縄県立博物館・美術館・県民ギャラリー3、沖縄、2011)、「静かな光に触れる」(那覇市民ギャラリー、2013)、「Design of Okinawa」(琉球新報社 本社 1F  ギャラリー)。 グループ展に、「 5+2人展 」(沖縄タイムス社、2009年)「沖縄からはじまる新しい日常」「 MIO 5人展」(沖縄県立博物館・美術館・県民ギャラリー1、沖縄、2010)、「復帰40年写真展 眼の記憶 10人展」(那覇市民ギャラリー、2012)、 「連続写真展  obscure(矛盾のなかで眠る)」(那覇市ぶんかテンブス館、2014)、「沖縄写真 まぶいぐみ連続写真展vol.1  小橋川共男 & 伊波リンダ) (ギャラリーラファイエット2016)など。

 

 

北上奈生子(きたうえ・なおこ)

1989年沖縄県生まれ、浦添市在住。真和志高校インターメディア部で写真を学ぶ。2006年 写真甲子園出場、優勝。2008年沖縄県立真和志高校卒業。2009年、東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄1期生。2014年第3回キヤノンフォトグラファーズセッションのファイナリストとして参加、キヤノン賞受賞。

 

渡久地葉月(とぐち・はづき)

1990年那覇市生まれ。真和志高校卒業。

2011年、東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄3期生。

2013年、第2回キヤノンフォトグラファーズセッションにてキヤノン賞を受賞。

沖縄本土復帰40年写真展「okinawa0point」(2012年)、連続写真展「Obscure」(2014年)に参加。沖縄県を中心に制作、発表を行っている。

 

七海愛(ななみ・ちか)

沖縄県八重山郡出身、糸満市在住。沖縄県立那覇工業高等学校服飾デザイン科染織コース卒業。2009年より写真を撮り始める。2010年、東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄2期生。主なグループ展に「OKINAWA 0 POINT」「森山大道ポートフォリオレビュー展」「記憶と肖像 沖縄・韓国写真交流展」など。2014年TOKYO FLONT LINE PHOTO AWARD 審査員賞 佐々木敦選。

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